国家試験で保育士になり、初めての職場は公立保育園でした。
希望に胸を膨らませ、ワクワクとドキドキが入り混じった気持ちで保育園に向かったのを覚えています。
しかし・・・・。
初日で違和感を覚え、1年経たずに退職することになりました。
ペアの先生と合わず、初日から辞める日までずっと冷たい態度を取られ続けました。
国家試験で保育士になった私は、初めての保育園で洗礼を受けるのでした・・・。
初日に感じた違和感
初めての保育園勤務で緊張しながらの初出勤。新年度の始まりということでクラス発表を兼ねた顔合わせが行われました。私は担任保育士の補助として3才児の担当になりました。
ペアの先生に挨拶をすると、無視・・・。
「え・・・?」
初対面で無視をされたのは初めてでした。
後でわかったことですが、その担任は久しぶりの以上児担任で不安もあった中で新人の私を付けられて不満だったそうです。
目も合わせずに無視をされ、そんな態度は辞めるまでずっと続いていくのでした。
これはパワハラ?と悩む日々
初日の無視から始まり、次の日からは3才児の保育補助として配置されました。
保育補助というのは、担任がクラス運営しやすいようにサポートをする役割があります。
給食やおやつを運び配膳をしたり、お漏らしの処理、活動の準備など担任の指示により動きます。
しかし、それらの補助が必要ではないと担任が判断すれば、保育補助はクラスを離れます。
私が組んだ担任は、私が未経験の保育士ということで何も仕事を任せたくないというような態度でした。
毎日のように「クラスにいらない」と言われました。
たまにクラスに入っても、意思疎通を拒否するような態度を取られ、分からないことを聞いても、そんなことも分からないの?というような顔をされました。
そのうちに分からないことを聞くことがストレスになり、日々心が病んでいきました。
クラスにいらないと言われたときは職員室に仕事の指示を貰いに行き、ほぼ毎日雑務や掃除をしていました。
雑務や掃除をやり終わってしまったときは完全に行き場を失い、教材室などに隠れて過ごした日もありました。
子どもへの心理的虐待
一緒に組んでいた3才児の担任は、子供に厳しい保育をする人でした。
クラスの子供達は日々怯えているように私には見えました。
お母さんに「〇〇先生(担任)が怖い」と言った子がいました。
そのことをお母さんが園の上の先生に言いました。
担任は上の先生から報告を受け、事実を知りました。
すると後日、担任はその子の耳元でこう言いました。
「怒られるのは誰が悪いの?言ってみな?」
驚愕しました。
どう考えても脅迫です。
その子は「自分が悪いです・・・。」と怯えた声で答えていました。
その他にもその担任はいろいろな心理的虐待を行なっていました。
・一人の子どもをみんなの前でバカにする
・長い時間の説教
・泣いている子どもを別の部屋へ隔離
私は目の前で行われていることを、ただ見ていることしか出来ませんでした・・・。
退職を決意
日々繰り広げられるパワハラと子ども達への心理的虐待に、私の心は疲弊していきました。
その頃、仕事中や休日にふと仕事のことを思い出した時に動悸がするようになっていました。
心療内科に通うことも考えましたが、何とか踏みとどまり満身創痍で仕事に行っていました。
しかし、何のために保育士になったのかを考えた時に、これ以上この保育園にいても意味はないと思い、退職を申し出ました。
退職後
国家試験で保育士になり1年経たずに退職した私は、保育士の仕事を諦めることが出来ませんでした。
保育園で辛い思いをしたので、保育園以外で保育士資格が生かせる仕事を探しました。
保育士資格を生かせる場所はたくさんあります!
保育園以外の施設に応募し面接に行ったりしましたが、結局次も保育園に転職することにしました。
前職よりもよい職場に出会うことができました!
まとめ
保育の世界は独特な世界観があります。
異業種から保育の世界に飛び込んだ方は、ビックリすることが多いと思います。
悩んだときは早めに相談し、悩みを長引かせない選択をしましょう。
心が病んでしまう前に・・・。