保育士が人間関係で辞めたくなる理由と悩んだときの対処法

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厚生労働省「保育士の現状と主な取組」(P24)によると、保育士として就業していた人が退職した理由で最も多かったのは「職場の人間関係」でした。

この記事では、現役で保育士として働いている私が思う、「人間関係」が辞めたい理由1番になる2つの理由と、人間関係で悩んだときの対処法をご紹介します。

 

 

保育士が人間関係で辞めたくなる2つの原因

原因1:女の世界

厚生労働省「保育士の現状と主な取組」(P28)によると、職員の95.8%が女性で、全体の施設の54.8%が女性職員のみの施設となっています。

女性同士の会話で多いのは噂話」「悪口です。
私が勤務している保育園でも、職員室では悪口が飛び交っています。

職員間でいじめもあります。

いじめの内容は、

・無視をする
・困っているのに助けない
・悪口を言いふらし、周りを自分の味方にして孤立させていく


子どもを育む場で起きていることとしては信じがたいことですが、多くの保育園でいじめがあることは事実です。

私の体験談ですが、ある保育園の勤務初日に初めましての挨拶をしたときに、目を合わせず無視をされたことが2回あります。1人はその後も私のことを言葉で攻撃し続けました。

新しい保育園に転職してから出会ったもう1人は、4〜5年経っても未だに目が合わず、無視はされませんが気持ちの良いコミュニケーションは取れません。

勤務初日の、しかも挨拶をした直後からのことなので原因が全く分かりません。

女の世界は、外から見ただけでは分からない、陰湿な部分もたくさんあると思います。

原因2:保育に正解はない

保育所の保育は保育所保育指針に基づいて行われています。

保育所保育指針を基本原則として保育を行っていきますが、子どもそれぞれに個性があり、関わり方も子どもに合わせて柔軟に対応していく必要があります。

その関わり方は保育士自身の「保育観」によって変わってきます。
それが「保育に正解はない」ということです。

保育に正解はなく、正解はいくつもある

正解がいくつもあると、保育士同士の保育観がぶつかる時があります。
それが保育士の人間関係の悩みになっていくのです。

 

人間関係で悩まないために

「すべての悩みは対人関係の悩みである」

出典:「嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え[岸見一郎]」

 

この本には、人間関係の悩みを解決する方法が書いてあります。

私はこの本から人間関係の悩みの乗り越え方を学びました。

辛いことがあって落ち込みそうになったときには、繰り返し読んでいます。

では、どのように人間関係の悩みを解決するのでしょうか。

なぜ人間関係で悩むのか

承認要求を求めてしまう

承認要求とは、他者から認めてもらいたいという要求のことです。
承認要求に支配されたままでは、人生のすべてが他者に認めてもらうことが目的になり、認められないと「自分には価値がない」と思ってしまいます。

 

自分と他者の課題を混同してしまう

あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込みことーーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーーによって引き起こされます。

出典:「嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え[岸見一郎]」

他者が自分のことをどのように思うかは他者次第であり、自分にはどうすることもできません。
しかし課題を混同してしまい、苦しい思いをしている人が多くいるのは事実です。

人間関係の悩みの乗り越え方

承認要求を捨てる

他者に認められたいという承認要求に支配されたままでは他者の期待に答えることを最優先するような生き方になり「自分らしさ」や「幸せ」からは程遠い生き方になってしまいます。

私たちは他者の期待を満たすために生きているのではありません。

自分軸で人生を生きることが大切になってきます。

保育の場面では、「こういう保育をすると、周りの先生にどう思われるんだろう」と考えてしまうことがあると思います。

周りの目を気にして、自分の保育が出来なくなっている人も多いのではないでしょうか。
それは、他者の考え方に沿って生きていることになります。

先にも述べましたが「保育に正解はいくつもある」です。

自分が最善だと思う保育をすればいいのです。

全てはお預かりしている子どもの為です。

ペアを組んでいる先生や、他のクラスの先生、園長や主任保育士の為ではありません。

 

相手がどう思っているかは気にしない

相手の目を気にする必要も、相手の期待に応えようとする必要もなく、大切なのは自分がどうしたいか、自分の心と真剣に向き合うことが大切です。

 

人間関係の悩みが改善できないときは

主任保育士に相談する

困っていることがあったらすぐに主任保育士に相談しましょう。

同僚に相談するのは危険です。

自分の意図しない方向に噂話が広がっていく可能性があります。

同僚や仲の良い後輩などには相談せず、必ず主任保育士に相談しましょう。

主任保育士が信用できない場合は、直接園長先生に相談しましょう。

転職する

保育園の中で信頼できる人がいない場合は、迷わす転職しましょう。

努力しても人間関係が改善しないときは、自分にはどうすることもできません。

そんな時は保育士専門の求人サイトを活用しましょう!

専門の求人サイトを利用すると、キャリアアドバイザーが園の内部の情報を教えてくれたり、様々な相談に乗ってくれます。

安心して仕事探しが出来るでしょう。

 

 

まとめ

保育に正解はありません。
保育士が複数いれば、それだけの正解があります。

自分の保育が正しいと思い込み、相手が違う保育をすると嫌な態度を取ってくる人は課題の分離が出来ておらず、さらに承認要求を求め、自分の保育が正しいと思わせようとしてきます。

『自分の信じる最善の道を選ぶこと』

出典:「嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え[岸見一郎]」


この言葉を胸に刻み、自分が生きがいを感じられる道を選んでいきましょう!