保育士試験は、筆記試験が終わってから2か月弱で実技試験の日を迎えます。
筆記試験に合格してホッとしたのも束の間、すぐに実技試験の対策を始めなければなりません。
この記事では、私が実践した実技試験対策をご紹介したいと思います!
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実技試験の科目
保育士実技試験は3科目あり、そのうち2科目を選択して受験します。
- 音楽表現に関する技術
- 造形表現に関する技術
- 言語表現に関する技術
私はピアノが弾けなかったので、「造形表現に関する技術」「言語表現に関する技術」を選択しました。
実技試験の対策方法
「造形表現に関する技術」
造形表現とは、保育の一場面を絵画で表現するという試験です。
当日に示される問題文で設定された一場面を、条件を満たして表現します。
造形対策のために買ったもの
- 色鉛筆
色鉛筆は、用途によって使い分けるのに何種類かのメーカーのものを用意しました。
広範囲を塗りつぶすのに芯が柔らかいもの、輪郭を描く用、発色が良いもの等。
私は絵心がないので、ぱっと見うまく見えるように色塗りにも時間をかけて練習しました。 - 用紙(ケント紙)
造形の試験では、色鉛筆のメーカーの指定は有りませんが、用紙は例年ケント紙が使われます。
練習を始めて暫くは普通紙でもいいと思いますが、数週間前からは書き心地に慣れるためにもケント紙を使うことをお勧めします。 - 絵の参考にするための絵本
造形の試験は「保育の一場面を絵画で表現する」という試験なので、保育園での様子が描かれている絵本を購入し、参考にしていました。
私が購入した絵本は「ほいくえんのいちにち」という絵本です。
登園、給食、お昼寝など、保育園で過ごす子どもたちが優しいタッチで描かれています。
構図など、とても参考になりました!
私が実践した練習方法
練習はA4サイズの普通紙に、縦横19センチの正方形の枠を書き、その枠の中に書いていきました。
私が心掛けたポイントを4つをご紹介
- 大人と子供の等身を決める
私の場合、大人は5等身、子どもは3等身で描いていました。
- 棒人間で動きのある人間の描き方を練習
関節を意識して、不自然な動きにならないように!
棒人間が描けたら、それに肉付けをしていくと上手に人間が描けるようになりました!
- 色塗りは、まず輪郭を濃くなぞり、その後で中を塗りつぶす
色塗りのポイントは、「塗り残しがないように!」「明るい色合いで!」
- パターンを決める
保育園での活動を想像し、それぞれの場面での雛形を作って練習しました。
そして、その場面に相応しい物を何度も練習しました。
「園庭」・・・ブランコ、砂場、滑り台
「保育室」・・・窓、カーテン、ロッカー、壁面
「遠足」・・・道路、街路樹、車
試験時間は45分なので、試験直前期は45分を計測しながら、本番と同じケント紙で練習すると良いです。
ケント紙で描く感覚を身に着けていきましょう。
\試験直前の練習画/
この画力でも合格できました。
「言語表現に関する技術」
3歳クラスの子どもに3分間のお話をするという試験です。
4つの物語のうち一つを選択し、子どもが集中して聴けるようなお話を行います。
平成29年の言語表現に関する技術の問題は以下の通りです。
課題
- 「うさぎとかめ」
- 「おむすびころりん」
- 「3びきのこぶた」
- 「にんじん、ごぼう、だいこん」
●子どもは20人程度が自分の前にいることを想定する
●お話の編集、展開に関して特に決まりはありませんが、3分になるように纏めてください
注意点
1:題名は開始合図のあと、一番最初に子供に向けて言ってください
2:絵本、道具(台本・人形)等の一切の仕様は禁止です
3:3分間は退出できません。時間は係員が計ります
4:子どもに見立てた椅子等を前方に用意します
私が受験したときは、教室に入って着席すると、目の前に園児に見立てた椅子が一つだけ用意されていました。そしてその椅子の後ろに試験官が数人こちらを向いて座っていました。
かなりの緊張感・・・。
私が実践した練習方法
「受験の手引き」に記載されている物語から一つ選び、自分で3分以内にお話を纏めます。
そしてそれを暗記し、子どもたちが楽しんで聴けるよう、抑揚をつけてお話を展開していく練習をしました。
園児に見立てた椅子は一つだったけど、20人の園児に向かっていることが前提なので、右、左と目線を移しながらお話をしました!
あとは、「笑顔」を心掛け、自分も楽しみながらお話をしましょう!
実技試験の結果
大きなミスはしなかったのですが、採点の基準が分からなかったので発表までとにかく不安でしたが、
なんとか合格することができました!
実技試験は各分野50点満点で、ともに6割以上の得点で合格です。
つまり、各分野30点以上、計60点以上で合格です。
私の画力でも、造形は40点でした!
まとめ
実技試験を受けてみての感想は、「練習中から合格発表まで、ずっと不安」でした。
採点基準が明確ではないため、いくら練習をしても安心できませんでした。
1人で対策するのが不安な方は、保育士試験の通信講座を受講するのをオススメします。
実技試験の添削をしてくれる講座もあり、不安な方も安心して対策することができます。
実技試験に自信がない方は、「地域限定保育士試験」を受ける方法もあります。
地域限定保育士試験の場合、実技試験はなく「保育実技講習会」を受講します。
働ける自治体に制限がありますが、実技試験を受けなくてもよいという点で保育士資格を取得しやすくなります。
試験を実施している自治体は限られていますので、お住まいの自治体で実施しているか、各自治体のホームページ等で調べてみてください。