保育士の給料が上がる!?処遇改善について詳しく解説

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「保育士の処遇改善で給料が上がる」というニュースは本当なのでしょうか?

現役保育士の給料明細を公開し、処遇改善手当について詳しく解説します。

 

 

処遇改善とは

保育士の処遇改善とは、国が保育士の給料アップのために策定した制度です。

保育士はずっと以前から子どもの命を預かる責任のある仕事ながら「給与が安い」など、仕事のやり甲斐を搾取されてきました。

そしてだんだんと保育士のなり手が減っていき、保育士不足が大きな課題となっていきました。

そういった状況の打開策として、処遇改善加算の取り組みが始まりました。

この処遇改善は要件を満たしている施設へ、国から補助金が振り込まれ、職員等に分配されます。

給料明細には、「処遇改善手当」として補助金分が基本給とは別に明記されます。

保育士の賃金は上昇傾向にあり、今後も処遇改善加算による賃金アップが期待されます。

\保育士の給料明細

処遇改善手当が付いていました! 

 

対象の施設

認可保育園(公立保育園、私立保育園、小規模保育事業、企業主導型保育事業など) 

 

対象外の施設

認可外(無認可)保育園(病児保育室、院内保育室、一時保育園、児童発達支援事業所など)

  

 

処遇改善加算Ⅰとは

「処遇改善加算Ⅰ」とは、全職員の平均勤続年数によって加算率が上がる制度のことです。

「全職員」とは、非常勤含むすべての職員が対象で短時間パート職員や、調理員、事務職員などの保育士以外の職員も対象となります。

 

保育士として長く勤めている人が多いほど、全体の給料もアップ!!

 

 

処遇改善加算Ⅱとは

「処遇改善加算Ⅱ」は、新たな役職につくことで、月額4万円又は月額5千円の補助金が支給される制度です。

保育士はこれまで園長や主任保育士といった役職しかないため、なかなか役職に就くことが難しく、給与が上がりにくい状況でした。
そこで、キャリアアップによる昇給の機会をつくるためにこの制度が導入されました。

役職により3~7年程度の勤続年数と所定の研修を終えて役職につくことで、5,000円もしくは40,000円が補助金として加算されます。

新しい役職
職務分野別リーダー月5000円アップ
専門リーダー月最大40000円アップ
副主任保育士月最大40000円アップ



研修とは都道府県が実施する「キャリアアップ研修」のことで、所定の分野を必要時間、受講する必要があります。

 

私も研修を受けました!

 

処遇改善加算Ⅲとは

「処遇改善加算Ⅲ」とは、期間限定(終了日未定)の保育士賃金改善のための施策です。

対象の施設で働く全職員を対象とし、毎月9,000円(収入の約3%)の賃金を上乗せする制度。

  

 

処遇改善加算の問題点

処遇改善加算の補助金は保育園に直接振り込まれるため、保育士の給料に反映するかどうかは園の判断によります。

自分が本来どれくらいの処遇改善手当てをもらえる可能性があるのかを把握しておき、給料明細に手当として処遇改善加算が明記されているか確認する必要があるでしょう。

 

まとめ

処遇改善加算についてこども家庭庁は、2025年度から保育所などに職員の給与実態の報告を義務づけたり、3種類ある保育士の処遇改善加算の一本化に向けて検討を進める方針を示したり、対策を進めています。

保育士の待遇のさらなる改善に期待したいです。