地域限定保育士とは?保育士試験との違いやメリットとデメリットを解説

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保育士試験には2種類の試験があるのをご存知ですか?

それは、通常の保育士試験と、地域限定保育士試験です。

地域限定保育士試験は通常の保育士試験より合格しやすいですが、デメリットもあります。

この記事では、地域限定保育士試験とは?合格しやすいのはなぜ?デメリットとは?などの疑問を解決していきたいと思います。

 

 

地域限定保育士って?

正式名称は「国家戦略特別区域限定保育士」です。

自治体が実施する試験に合格すると、3年間受験した自治体でのみで勤務し、その後、全国で働くことが出来ます。

地域限定保育士になるには?

自治体で実施される地域限定保育士試験に合格する必要があります。

全国共通の保育士試験の実技試験はなく、保育実技講習会を受講します

 

地域限定保育士試験について

実施できる自治体

 

地域限定保育士試験を実施できるのは以下の自治体です。

  • 神奈川県
  • 千葉県成田市
  • 大阪府
  • 沖縄県
  • 宮城県仙台市

 

そのうち、2024年度に地域限定保育士試験を実施したのは以下の自治体です。

 

【2024年度 地域限定保育士試験実施自治体】

神奈川年2回の全国共通試験に加え、年3回⽬となる県独⾃の地域限定保育⼠試験を実施
大阪
沖縄
1回目は全国共通試験。2回目は地域限定保育士試験と通常試験を同時に実施

 

神奈川県は保育士になれるチャンスが3回!

年度ごとに試験を実施する自治体は異なります。
毎年、保育士試験の実施要項を確認するようにしましょう。

 

試験の詳細

筆記試験

全国共通保育士試験と、科目は同一です。

\全国共通保育士試験の概要はこちらの記事/

 

保育実技講習

音楽表現、言語表現、造形表現、保育実践見学実習(事前、事後指導・当日)
合計5日間。

 

保育実践見学実習は(当日)は、基本的に平日に実施。
音楽表現・言語表現・造形表現は3分野全てを受講。
平日のみ、土日のみ等、曜日を選べる。

 

各県の合格率(令和4年)

受験申請者数合格者数
神奈川県3,101人371人

大阪府
1,139人417人
沖縄県292人92人

 

 

 

 

地域限定保育士制度の適用範囲が全国に拡大へ

こども家庭庁は深刻な保育士不足への対策の一環として、地域限定保育士制度を全国へ拡大する方針を示しています。

これから保育士を目指す方は、今後お住まいの地域で地域限定保育士の試験が実施される可能性があります。
地域限定保育士制度の適用範囲拡大について、情報を随時チェックする必要がありそうです。

 

地域限定保育士試験のメリット

地域限定保育士は以下のようなメリットがあります。

チャンスが増える

地域によりますが、神奈川県においては試験回数が通常の保育士試験と合わせて3回となります。

 

実技試験対策が必要なし

通常の保育士試験の筆記試験に全科目合格しただけでは保育士になることはできません。
さらに実技試験を受験し、晴れて合格となります。

筆記試験9科目合格するだけでも大変ですが、さらに実技試験の対策をしなければいけないので、
国家試験で保育士を目指すのは本当に大変です。

 


しかし、地域限定保育士試験は実技試験対策が必要ありません!

講習を受ければ合格できるので、保育士になるためのハードルが少し低くなります!

 

 

地域限定保育士試験のデメリット

合格しやすい地域限定保育士試験ですが、デメリットもあります。

それは、3年間は受験した自治体以外では働くことが出来ないという縛りです。

 

しかし、保育士登録後3年を経過すれば、全国で勤務可能です。
「3年間勤務」ではなく「登録を済ませてから、実務経験を問わず3年が経過」という意味です。

 

 

まとめ

3年間同じ自治体で勤務することが問題ない方は、実技試験が講習のみで済む地域限定保育士試験は、最短で保育士になれるチャンスと言えるのではないでしょうか。

今後、試験を実施する自治体が増えていく可能性が高いので、随時情報をチェックし、チャンスを活かしてください!