嘔吐物処理の方法をおさらい。

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冬になると気をつけたいのが感染症

毎年感染症の流行で学級閉鎖になることが多くあると思います。

「インフルエンザ」や「コロナウイルス」は、マスクをして飛沫を防いだりこまめな手洗いや消毒で感染が広がるのをある程度防ぐことが出来ます。

しかし「ノロウィルス」や「ロタウィルス」など、嘔吐の症状がある感染症の場合、感染を広げないためには嘔吐物処理が1番重要になります。

保育園などでは、嘔吐物処理の仕方が保健マニュアルで決まっていると思いますが、嘔吐物処理をするのは年に数回です。

 

処理の仕方をあまり覚えてない・・・。


そこでこの記事では、嘔吐物処理のやり方について、解説していきたいと思います。

 

 

準備

嘔吐物処理セット

保育園には、「嘔吐物処置セット」が備えられていると思いますので、中身を確認しましょう。

  • ペーパータオル
  • 新聞紙
  • 手口拭き取りシート
  • 使い捨てマスク
  • 使い捨て手袋2組
  • 使い捨てガウン(エプロン)(長袖)
  • シューズカバー
  • ビニール袋2枚
  • 消毒液(ハイター等)
  • ペットボトル(500ml)

身につけるもの

  1. マスク
    ウィルスを吸込ないよう、鼻・顎・頬をしっかりと覆う。
  2. ガウン(エプロン)
    裾が長く、しゃがんでも床につかない長さのもの。
    着用したら、袖口を手袋で覆う。
  3. 手袋(2枚)
  4. シューズカバー

消毒液(0.1%次亜塩素酸ナトリウム)

\消毒液の作り方/

水を入れた500mlのペットボトルに、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系の薬剤(ハイター等)をペットボトルのキャップ2杯分入れる。

 

嘔吐物処理の仕方

吐物の処理

ビニール袋を2枚広げておく。

嘔吐物を新聞紙で覆い、作った消毒液をかけ、外側から内側に向けて吐物を拭き取る。
拭き取った吐物は1枚目のビニール袋に入れる。
外側の手袋を取って一緒にビニール袋に入れる。

ビニール袋に入っている吐物に消毒液をかけ、袋の口を結び、2枚目のビニール袋に入れる。

 

汚染場所の消毒

汚染場所を新聞紙で覆い、消毒液をかけて10分放置。

周辺を広範囲に消毒液で拭き取り。

10分後、汚染場所を覆った新聞紙を回収し、2枚目のビニール袋に入れ、手袋、ガウン、マスクを一緒に入れる。

  

消毒の範囲

嘔吐物は1mの高さから落下した場合、半径約2m、高さは約160cmまで飛散します。

広範囲に消毒をする必要があります。

 

衣類に付着してしまったときは

 

洗剤を入れた水の中で静かに揉み洗いをします。

0.02%の次亜塩素酸ナトリウムに浸す85℃の熱湯で1分間以上の熱水洗濯します。

十分にすすぎ、高温の乾燥機で乾燥させます。


 ※嘔吐で汚れてしまった園児の服は、厚生労働省の「感染症対策ガイドライン」にて、洗わずにご家庭にお返しするように記されているため、園では洗濯できません。

まとめ

年に数回しかやらない嘔吐物処理を正しくできるよう、時々マニュアル等を読み直しましょう。