2024年6月、大阪府八尾市の認定こども園で、複数の保育士による子どもへの虐待が行われていたことが発覚しました。
虐待を明らかにしたのは、異変を感じた保護者が録音していた音声でした。
どんな虐待が行われていた?
保育士の園児への暴言は、14時間に渡ってボイスレコーダーに録音されていました。
- 絵画の時間、机をドン!と叩きながら「(クレヨン)開けて!」「塗って!」
- 「行けってトイレに、連行するかほんまに」
- 「あの2人最悪や」
- 「トレーニングパンツはけなかったら捨てたろ、パンツ。パンツ捨てたろ」
- 「めっちゃ貧乏くさい、このズボン、穴開いている」
- 「私○○(幼児の名前)をジャイアントスイングして投げたい」
- 「投げるなら誰投げたい?」
- 「投げ方としては人間やろ、ヒューバーン!みたいな。ヒューヒューと投げる」
保育士としてではなく、人間性も疑うような暴言を吐いていました。
「誰を投げたい?」の話は、園児が安心して眠っているお昼寝の部屋で行われていたそうです。
市の対応
八尾市は「心理的虐待」を認め、当該の認定こども園は「不適切保育があった」と謝罪をしました。
一方、八尾市は当該の園に対して、特別監査に入ったものの、改善がみられると処分をせず、事案の公表もしなかったそうです。
虐待が発覚した後に、八尾市は「防犯カメラの確認」を園側に要請をしていましたが、認定こども園側は「時間がなく少ししか見ていないが、5分ほど見た中では見当たらなかった」と回答。
この回答には不信感しかありません。
園運営自体に問題があると思わざるを得ません。
暴言保育士の処遇
暴言保育士は、「保育がうまくいかないことに感情的になった」と言っています。
園側は、「多忙さが保育士の余裕をなくし、今回の件を招いたと推察する」と回答しています。
この回答にも疑問です。
保育士の余裕がないのは保育園の運営に問題があり、「保育ができる保育士」がこの園には就職したいと思わないのでしょう。
暴言保育士3人は発覚から数日後、諭旨退職処分となりました。
暴言保育士は諭旨退職処分となり、退職金を受け取って退職するものと思われます。
子どもに心理的な虐待をしておきながら退職金をもらって逃げるように退職するこの保育士たちを許してはいけません。
保育士免許の剥奪等、心理的虐待を行った保育士に厳罰を望みます。