双子の野ネズミが主役の人気絵本シリーズ「ぐりとぐら」で知られる、児童文学作家の中川李枝子さんが2024年10月に老衰のため死去しました。
「ぐりとぐら」は中川李枝子さんの代表作で、子どもの時に読んでもらったことがある方も多いのではないでしょうか。
「ぐりとぐら」以外にも数々の代表作がある中川李枝子さんは、作家デビュー当時、実は保育士として保育園に勤務していました。
その時に生まれた絵本「ぐりとぐら」。
中川李枝子さんはどのような保育士で、「ぐりとぐら」はどうして誕生したのでしょうか。
中川李枝子さんは元保育士
中川さんは、都立高等保母学院を卒業してすぐ、東京の駒沢にある無認可のみどり保育園に就職しました。
「日本一の保育士になるぞ」という気持ちで保育士になったそうです。
「園長先生と私と、子どもたちだけの園で。園長さんが、『保育はあなたに任せます。ひとりも欠席がないように、毎日子どもが喜ぶ保育をして下さい』って、私を“主任保母”にしてくれたの(笑)。
引用:福音館書店|ふくふく本棚
中川さんは小さな保育園で保育士をしていたそうです。
「ぐりとぐら」誕生秘話
グリム童話、エッセイ、新聞のコラムなどから、子どもたちが喜びそうなお話を探してたくさん読んであげたそうです。
その中で一番子どもたちが喜んだのが「ちびくろサンボ」で、これを超えるもっと面白いお話を作ろうと思いついたのが「ぐりとぐら」のお話でした。
そこで私は、ホットケーキの向こうを張って、カステラを作った。園の子たちには、もっともっと上等でおいしいものをごちそうしようと思って。なんせカステラは、ホットケーキよりもふんだんに、卵を使うんですから」
「それも大きな卵でなくちゃいけないの。大きな卵で、子どもたちはびっくりするでしょう。で、大きな卵が登場するわけだから、その大きさを際立たせるのに、主人公は小さなのねずみにしたんです」
引用:福音館書店|ふくふく本棚
「ぐりとぐら」シリーズを試し読み
中川李枝子さんの「ぐりとぐら」は、絵本ナビで試し読みができます。
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